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おいしく備える 黒潮町の缶詰

高知県黒潮町にある缶詰工場、その名も「黒潮町缶詰製作所」の缶詰。
おいしいだけでなく、地元の素材を使ったり、7大アレルゲン不使用だったりとこだわりがたくさんです。
この缶詰と缶詰工場が出来るまでのお話を、紹介したいと思います。

高知県黒潮町は海辺の、のどかな漁師町です。
カツオの一本釣り漁が盛んで、漁獲高はなんと日本一。
浜辺をそのまま美術館に見立てて行う「Tシャツアート展」には
県外からもたくさんの観光客が来ます。

そんな町に2013年、衝撃的な数字が突き付けられました。

34m。

「南海トラフ大地震が起きたら、黒潮町には日本一高い津波がくる」

この予測が出て、新築の予定をとりやめたり、転出したりする住民が増えてしまいました。

でも、町をあきらめたくない!
そんな思いでプロジェクトチームを結成。
このチームにはニッコリーナを運営する良品工房も加わって、黒潮町に缶詰工場をつくることが決まりました。

「仕事が生まれるし、備蓄にもなるし、地域の特産品は活かせるし、一石何鳥!?」

というわけです。

まったくゼロからのスタートでしたが、他の地域の缶詰工場を視察に行ったり、気仙沼に行って震災時の状況を教えて頂いたりして2015年の春、ついに商品が完成。
ロゴは「34m」の旗です。
「あきらめないぞ!」という気持ちが詰まっています。

缶詰はもちろん備蓄にはなるけれど、「非常食」ではなく、毎日たべたい「日常食」を目指しました。

写真は「トマトで煮込んだカツオとキノコ」。
商品名だけでもおいしそうです。

さらに、気仙沼で伺った
「食物アレルギーがあって、配られた救援物資がたべられなかった」
というお話から、
全商品、原材料に7大アレルゲン※を使わずに作りました。
お醤油も米醤油を使っています。

※小麦、卵、乳、そば、落花生、えび、かに

レシピづくりも、原料調達も、工場の管理もその分大変でしたが、
お客様の手に届いたときの喜びも大きく、ニッコリーナでの販売が開始した際には、工場のみなさんが引き継ぎノートにこんな風に書いてくださっていました。
販売する私たちも嬉しくなります。

その後、災害時には被災地に無償で缶詰を届ける活動もされています。
そういった活動が続けられるのも、普段購入してくださるお客様がいてこそ。
微力ながら、ニッコリーナでも引き続き大切に販売していきたい商品です。