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大分・森梅園の梅干し

森さんの梅干しは、その表情からしておいしそうで
口に入れると酸味や塩味だけではなく、じゅわーっと旨味が広がります。

「梅干しはこれじゃないと」
5月のお休み明けにも、そう言って買いに来てくれた常連さんがいました。

森さんの梅干しの原材料は梅、塩、シソ、だけです。
梅とシソは自分たちの農園で育てています。
おいしさの秘密が知りたくて、大分県日田市大山町にある農園を訪ねました。

※2017年に訪問・取材した内容を再編集しています。

◆大山町は梅のまち

「梅栗植えて、ハワイに行こう!」
大山町の農協が昭和30年代に掲げたこのスローガンのもと、
大山町では特に梅の栽培が盛んになりました。
現在は200戸以上の梅農家があります。

町では4年に一度「梅干コンクール」が開かれていて、
森梅園の梅干しは入賞の常連です。
2019年の第8回大会には全国から1358ものエントリーがありました。
そしてこの大会では加茂子さんの梅干しが、
特別最優秀賞を受賞しています。

(写真は第7回大会のもの)

◆家族でつくる梅干し

森文彦さんは「ラベルに名前があるだけで、飛ぶように売れる」と言われる
大山町の梅のカリスマです。
おいしい梅を育てる「肝」である剪定の達人であるだけでなく、
オリジナル品種の育成まで行います。

奥さんの加茂子さんは梅干しづくりの名人。
長年の経験を基に、梅の様子を見ながら
塩やシソの量、漬ける期間を調整します。

2人の名人の背中を追うのが、次女のあゆみさん。
パートさん達の力も借りながら、みんなで一年に20トンもの梅を漬けます。

森梅園の様子。
標高の異なる畑で収穫時期をずらしながら、作業をしていきます。

文彦さんの選定作業は
実に日光がよく当たり、風通しが良くなるように。
数千本ある梅の木をひと枝ひと枝見極めて、作業します。

青果を出荷する際、ネットに入れるのが主流な中
あゆみさんは「なるべく傷つかないように」と
パックに詰めて出していました。

加茂子さんの梅干しづくりは
「お父さんの大事な梅をおいしく届けたい」
という想いが原動力です。

積み重ねてきた経験と、
梅への愛情が作業の端々に感じられました。

◆七折小梅

種が小さく、果肉が柔らかい小粒の梅。
【塩分15%】

◆南高梅の種抜き

大粒の品種で、果肉が多くまろやかな味わい。
種が抜いてあるので、お弁当やおにぎりに便利です。
【塩分17%】